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あなたは決断できますか? イオンのレジ店員にみる、「判断できても決断できない」症候群。

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レジ袋って商品ですか

スーパーのレジ袋って、無料の店舗もあれば、有料の店舗もあります。

また、不必要な場合は1円引きといったサービスを提供している店舗もあります。

一昔前は無料が当たり前でしたが、最近では違うようです。

エコだか似非エコだかの影響なのでしょう。

 

ところで、レジ袋って商品なのでしょうか。

 

お金を払って袋を手に入れるあたり、商品と捉えても差し支えないと思ってしまいますが、どうでしょう。

答えにりそうな見解がコチラにありました。

3 レジ袋の利用抑制のための有料化の取組:公正取引委員会

 

 

レジ袋は商品とは言えないようですね。

副次的なモノという見解です。

 

商品でなければ、質問しても答えてくれませんか

舞台はイオン。

イオンはレジ袋有料です。

会計時に、レジ袋が必要かどうか尋ねられます。

必要であれば、サイズと枚数をレジ店員に伝えて料金が加算されるシステムです。

 

私は普段、食料品を買い物する機会がありません。

なので、カゴの中に入っている食料品に対して、レジ袋の必要なサイズと枚数の感覚がよくわかりません。

 

そこでレジの店員に尋ねました。

「このボリュームだと、どの大きさが何枚必要ですか?」

すると、レジ店員がムッとしたオーラを放ちました。

「そんな事自分で決めろよ!」と、心の中で呟いているのが手に取るようにわかりました。

そしてレジ店員は、私に対して返答しました。「大きさと枚数どうします?」

 

私がした質問は、私が購入した商品に対して必要なレジ袋のサイズと枚数を教えて欲しいといった趣旨です。

レジ店員の返答は、答えになっていませんでした。

 

ただ、レジ店員が敢えてこう返答をしたのは、こちらに選択権を差し戻したかったのだろう、というのは察知できました。

 

私は店員に対して、違和感を感じました。

しかし、その違和感について、頭の中で瞬時に整理する事が出来ませんでしたので、とりあえず置いておいて、結局、大きいサイズのレジ袋を2枚購入しました。

 

そんなことなど、すっかり忘れていたある時、再度イオンで買い物する機会がありました。

カゴいっぱいの食料品です。

レジで、レジ袋が必要かどうか聞かれました。

 

 「あ、そういえば以前。。。」と、記憶がよみがえりました。

しかし私は、前回購入した時のレジ袋のサイズや枚数を記憶していなかったため、経験値ゼロの状態です。

ただ、「レジ店員にサイズと枚数を尋ねたら、ムッとされた」という記憶だけは残っていました。

 

私も懲りない男です。

あの時と同じ質問をしました。

「このボリュームだと、どのサイズが何枚必要ですか?」

 

すると店員は答えました。「どうぞ、お客様がお決めになってください」

 ムッとしたオーラはありませんでしたが、「自分で決めろよ」と思っている節は間合いや表情から読み取ることはできました。

相変わらず質問の答えになっていません。残念です。

 

 

 

責任が怖いですか、責任が伴う自覚すらないですか

レジ店員の気持ちがわからないではありません。

要は責任を取りたくないのでしょう。

レジ打ちを生業としているのであれば、カゴの中の食料品に対するレジ袋のサイズや枚数はピンとこないはずがありません。

私が尋ねた瞬間にサイズ、枚数ともにイメージできているはずです。

 

つまり「判断」はできているのです。

そしてその判断は、かなり精度が高いでしょう。

 しかし、イオンのレジ店員にとって致命的なのは、決断ができないことです。

 

正しい判断であっても、決断できません。

万が一失敗した時に、客や上司から自らを守るための自己防衛として決断を避けているのでしょう。

ただ残念なのは、決断を避けているという自覚すらないメンタルです。

「レジ袋のサイズや枚数は客が決めるもの」という決めつけです。

 

レジ袋が無料のスーパーでは、レジ店員自らレジ袋のサイズと枚数を見立てます。

この場合、レジ店員は自ら判断し決断していることになります。

「レジ袋のサイズと枚数どうしますか?」って聞かれたことすらありません。

レジ袋無料のスーパーのレジ店員は、判断したことに対して決断することができているのです。

 

イオン復活のカギってなんでしょうか

エコを目的とした、レジ袋抑制の取り組みも頭打ちのようです。

3 レジ袋の利用抑制のための有料化の取組:公正取引委員会

【公正取引委員会様から引用させていただきました】

 

「有料化すれば無料のスーパーに客が流れる」という懸念を解消するのであれば、

なるべく、客に金銭的負担を強いない形でレジ袋を購入してもらうことが、一つの対策になります。

 

だとすれば、このままで良いのでしょうか、イオンのレジ店員。

レジ袋のサイズと枚数について、もっと積極的にプレゼンした方が良いのではないのでしょうか。

 

カゴの中身から最適なレジ袋のサイズと枚数を客に提案することで、客の負担は軽減します。

レジ袋無料のスーパーのレジ店員が、レジ袋のサイズや枚数を判断し決断していることは、本来なら有料であるイオンのレジ店員がやるべきことではないのでしょうか。

 

イオン。ショッピングモールをものすごい勢いであちこちにオープンさせて、飛ぶ鳥を落とす勢いのように見えますが、実際は苦しいようです。

business.nikkeibp.co.jp

【日経ビジネスオンラインさんから引用させていただきました】

 

 

レジ袋有料の店舗であれば、多くの主婦はエコバックを用意して買い物に来るでしょう。しかし、こういった主婦は言わば固定客です。

 

レジ袋が必要な客を、常連に変えるのか一見で終わらせるのかは、レジ店員次第です。

となれば、レジ袋のサイズや枚数に関するやりとりは、非常に重要なポイントになります。

 レジ店員に、このような意識は備わっているかどうか甚だ疑問ですが、枝葉の職員意識を変えることができれば、状況は好転するかもしれません。

レジ袋のサイズと枚数を、店員が提案する形に変更してみてはどうでしょう。