読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
MENU

挨拶で部下を評価するのは危険。挨拶を強要する組織に巣食う、ラベリング症候群。

ビジネスマインド

 

 

挨拶の重要性

ビジネス関係のセミナーに参加すれば、必ずと言ってもよいほど挨拶について学びます。

挨拶は、それだけ重要なものなんですね。
例えば、このあたりなんか鉄板。

 

 【メラビアンの法則】*1  

mataleao.hateblo.jp 

【ハロー効果】

naruhiko1111.com

 

 

挨拶は「心」それとも「道具」

まあ、人間の心理を逆手にとっていますよね。
人は第一印象や見た目に引っ張られるんだから、挨拶や身だしなみをしっかりしていたら、相手に良い印象を与えられるという話です。

 

でも、これって不純ですよね。
「第一印象で人の心を転がす手段」として使う。

 

私は、身だしなみや挨拶といった第一印象は、上っ面だけのモノだからあまり意味がないと考えています。 

しかし、一般的にはそうではありません。

メラビアンの法則やハロー効果といった、人の心理作用の仕組みを学んだ上でなお、職場での挨拶を、その人の内面の表れみたいに認識している人は多いです。

 

そして、職場で挨拶ができない人に対して、「ツールを使いこなせていない」と評価するのではなく、「挨拶できないから仕事ができないダメなヤツ」と、そのままその人自身の評価に結びつけてしまいます。

 

挨拶は、職場での人間関係を円滑にするツールです。
人間や仕事を評価するツールやスケールではありません。
ここを誤解しているから、捻じれるんです。

  

 

挨拶で能力を推し量れるのか

こんなエピソードがありました。

ある年度はじめ、会社の飲み会で「新人職員の中で誰が一番有望なのか」というネタで盛り上がりました。 

多くの職員が、職員Aの名前を挙げました。

理由は、「しっかり挨拶できる」からです。

 

しかし職員Aは、仕事に慣れた半年も経った頃には、「遅刻をする」「書類提出が遅い」というレッテルを貼られていました。

 レッテルを貼ったのは、有望株として職員Aの名前を挙げていた者たちです。

 

また、こんなエピソードもありました。

ある年度はじめを控えた3月下旬、入職を控えた職員Bが「4月からお世話になります」的な内容の手紙を職場に送ってきました。

 

「職員Bは有望株だ」と、多くの職員が感心しました。

しかし入職してみると、典型的な指示待ち族のクレクレ君でした。

 結局、数年働いて退職しました。

 

 

【関連記事をあわせてチェック】 

mataleao.hateblo.jp 

mataleao.hateblo.jp 

mataleao.hateblo.jp

表面上の挨拶を求めたところで誰得なのか

どうでしょう。
上記のエピソードからもわかるように、人は挨拶にコロッとダマされます。
 このあたり、儒教思想や宗教の影響なのでしょうか。

 

だとすれば、映画「ゴッドファーザーⅢ」の、ある場面を思い出します。

 【引用させていただきました】

www.nautpolis.net

 

キリスト教の偉い人が、水瓶の中に敷かれている小石を取り出しました。
そして、小石をコンコンと水瓶に叩きつけ、2つに割れた小石を主人公に見せて言いました。

 

「ヨーロッパは、この水に濡れた小石と同じ。表面はキリスト教に染まってるけど、内面には全く浸透していない。。。」 

 

これを挨拶に置き換えるとどうでしょう。
社会全体に挨拶の文化は浸透していますし、世界各国挨拶の言葉は存在します。
ということは、挨拶は全世界的に必要とされているということになります。

 

しかし、映画の小石のように、表面上は挨拶したとしても内面は。

 

 

ラベリングとは

ラベリング理論を知っていますか。

 

【引用させていただきました】

ラベリング理論 - Wikipedia

health.goo.ne.jp

 

「しっかり挨拶のできる良い子だったよ」

「挨拶もまともにできないダメなヤツだった」

 これ、単なるラベリングです。

 

そろそろ、挨拶を評価ツールとして使うのをやめませんか。

 

私の考えには、反論が飛んできそうです。

「表面上とは言え、挨拶しなければ雰囲気悪くなる。それをわかっていて、付き合い上でも挨拶できないのであれば社会人失格」

「挨拶しなければ雰囲気悪くなるのがわからない時点で社会人失格」

 

その通りだと思います。

私もそこはわかっています。

「意味ないけどやった方が良いこと」は、世の中にたくさんあります。

挨拶もその一つです。

 

しかし、職場の人間を振り返ってみてください。

よくよく考えたら様々ではないですか。

  •  挨拶できて仕事もできる。
  • 挨拶できるが仕事はできない。
  • 挨拶できずに仕事もできない。
  • 挨拶できないが仕事はできる。
  • 挨拶できるが仕事は普通。
  • 挨拶できないが仕事は普通。

 

これつまり、挨拶では部下を評価できないことを示しています。

血液型で性格を断定できないのと同じです。

 

挨拶も血液型別性格診断も、単なるラベリング。

 

挨拶を強要していませんか

挨拶で人間を評価する組織は、挨拶しない人間を排除する雰囲気が醸成されています。

そんな雰囲気で圧力をかけるのはいかがなものでしょうか。

そもそも、挨拶は強要するものでしょうか。

 

私は、「本来、心から表れるべき言動」を強要すべきではないと考えています。

なぜなら、下の記事のように、強要による弊害があるからです。 

 

mataleao.hateblo.jp 

mataleao.hateblo.jp

 

 

まとめ

 挨拶は、コミュニケーションを円滑にします。

その為の優れたツールです。

先手必勝で、ドンドン挨拶しましょう。

 

ただし、「挨拶をしない」「挨拶ができない」職員がいた場合、それは単に、世渡りが下手なのか、あなたが嫌いなのかどちらかです。

 

決して、「挨拶できないから仕事もできないダメなヤツ」といったラベリングをしないようにしましょう。

 

挨拶できない職員が可哀想だからではありません。

あなたが部下を評価する時に、うわべに騙されずに適正な評価ができるようにするためです。

人間は色んな側面を持っています。

それを知ったうえで評価しましょう。

 

あなた自身のためにです。

 

  

 

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

  • 作者: 渡辺 奈都子
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 6回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

 

 

人間関係づくりトレーニング

人間関係づくりトレーニング

 

  

*1:メラビアンの法則は、誤った解釈が浸透し市民権を得ている。ビジネスセミナーでも、誤った解釈に基づいたメラビアンの法則が頻繁に使用されている。