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【ストレス解消法】ストレスマネジメントで社員のストレスを組織が解消できるのか。

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ストレスチェック制度がスタートします

ブラック企業にファッションうつ。

外食業界や福祉業界の深刻な人手不足。

生活習慣病、過労死、自殺。

社会はストレスだらけです。 

  

ストレスの解消法は、ザックリ分けて2つあります。

  ◆自分の感情にアプローチする方法。

  ◆ストレスの原因にアプローチする方法。

 

自分の感情にアプローチする方法

 これは普段から皆さんがおこなっているストレス解消法です。

  • 運動。
  • カラオケ
  • やけ食い、やけ酒
  • 愚痴
  • 八つ当たり

これらのストレス解消法はスッキリしますが、根本的な解決にはなりません。心のモヤモヤを一時的に解消しているにすぎないので、ストレスの原因がなくならない以上、ずっとモヤモヤすることになります。

 

ストレスの原因にアプローチする方法

 情緒的なアプローチのような主観的な対応ではなく、科学的アプローチによって客観的に対応する方法です。

 

平成26年6月25日に公布された「労働安全衛生法の一部を改正する法律」により、「ストレスチェック」と「面接指導の実施等」を義務づける制度が創設されました。

 

この制度は平成27年12月から施行されます。 

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                【引用:厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/kouhousanpo/summary/)】

 

 

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自分にとってのストレスとは何か

まず前提として、ストレスをゼロにすることはできません。

人によって、ストレスに感じることや度合いに大きな差があります。

また、同じ人間でもコンディションによって、ある時はストレスに感じたことが、別のある時はストレスに感じないことがあります。

 

つまり、ストレス全てを「悪」としてしまうと、掴みどころがなくて対応できなくなります。

 

「働くこと自体がストレスだ」という社員は多く存在します。

こういったストレスに対処する必要はあるのでしょうか。

転勤して別の組織で働いたらストレスがゼロになるのでしょうか。

転職ってギャンブルですよね。

 

「通勤時間の長さがストレスだ」という社員も多く存在します。

これは、住む場所を変えるか、職場自体を変えることで解消できそうです。

しかし、こういったストレスに組織が関わる必要があるのでしょうか。

まさか、一社員の近所に会社を移転するわけにもいきません。

ストレスチェック制度で何が変わるか

 上のフローチャートには、「実際どうなんだろ」といった部分が何点かあります。

 

まず、ストレスの高い社員が会社に面接指導を申し込むでしょうか。

面接指導ではなく、退職を申し出るのではないでしょうか。

 

 面接指導の結果、必要に応じた就業上の措置が本当に行われるのでしょうか。

「今の部署がストレスだ」

「勤務時間帯がストレスだ」

「今のプロジェクトがストレスだ」

これらは実際のところ、ボディーブローのように地味に辛さを感じるストレスです。

これらのストレスが解消されれば、どれだけ働きやすいか。

 しかし組織は、こういったストレス全てに対応できるのでしょうか。

対応した場合、組織自体に大きなストレスがかかり、社員に跳ね返ってきそうです。

 

そして、一番の首かしげポイントは、集団分析(※努力義務)に基づく職場環境の改善です。

  

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「集団分析」で社員のストレスを解消できるか

「会社自体がストレス」という社員は多く存在します。

会社の人間とプライベートで絶対につながりたくないです。

上司とのFacebook、ツイッター、考えただけでも寒気がします。

通勤沿線に同じ会社の人間がいれば、時間をずらして出勤します。

忘年会、新年会、苦痛でしかありません。

 

組織と関わりたくない社員たちのストレスを、組織がどうやって解消するのでしょう。

部署や勤務時間、仕事内容の変更を、組織がフレキシブルに実践できるとは思えません。

 

ストレスチェック制度自体、形式的におこなう組織ばかりでしょう。

 

まとめ

集団分析に基づく職場改善が「トンデモ」にならないためのポイントは、「組織的」という概念をなくすことです。

 

組織的に何かやろうとすると、毒にも薬にもならない対処法になります。

そもそも、組織の福利厚生なんて「大味」なので、誰も期待していません。

 

ストレスの原因を取り除いたら組織が回らなくなることは、社員も理解しています。

だから組織に期待せずに、自らストレス発散しているのです。

だとすれば、組織的に大味な対策を打つのではなく、「社員自らの自浄作用」をもっと促進させる対策の方が効果的ではないでしょうか。

 

カラオケ、飲み食い、フィットネスの金銭的支援。

通勤時間が苦痛ならタクシーチケット配布。

なんでも構いません。

中には、「勉強したい」という変わり者もいるでしょう。

 

組織的に企画してそこに費用をつけるより、断然効果があると思います。

 お金だけバラ撒いて放っておけば、社員は自分が思うようにストレス発散します。

そして、社員のストレス発散について、くれぐれも上司や組織が口を出さないようにしましょう。

 

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