自分が子供の頃に関わっていた大人のことを、現在大人になった自分が評価してみた
大人はみんな賢いと信じていた頃。
「なんで私が怒られるの?」というエピソードがありました。
私は学生時代、野球部に所属していました。
毎日出欠を確認され、体調不良以外の理由で欠席すると顧問から指導されるというシステムでした。
ある年の正月明け。練習初日に半数の部員が練習を欠席しました。
練習開始日の情報が「5日」と「6日」の2パターンで野球部内に広まってしまったのが原因です。
欠席による指導を恐れた部員は5日に出席しました。私もそのうちの一人です。
しかし、正月休みの誘惑に負けた部員は、翌日の6日に出席することを選択し、5日は欠席しました。
練習はじめである5日に、半数の部員が欠席していることで顧問は激怒しました。
そして6日の練習時に、5日に欠席した部員を一人ずつ進路指導室に呼び出し説教を始めました。
5日の練習に参加していた私は怒られる心配がないので、ホッと安心していました。
ところが、なんと私が進路指導室に呼ばれたのです。
呼ばれた理由はこうです。
5日に欠席したAという部員が、欠席の言い訳に私の名前を使ったのです。
「5日に練習があるかどうか確認のために、私のところへ電話した。しかし私が留守だったので、5日に練習があるかどうか結局わからなかった。だから休んだ」
なんという苦しい言い訳なのでしょう。
しかし、そんな言い訳が通ってしまうのだから不思議です。
「なぜ留守にしていたんだ」と、私は説教されました。
そんなの、練習に出席していたから留守だったに決まっているじゃないですか。
私のところに電話して留守なのであれば、練習に向かっていると判断する方が賢明です。また、なぜ他の部員のところにも電話しなかったのか。そもそも6日に練習開始という情報を誰から教えてもらったのか。
そういったことを掘り下げずに、説教で解決できると思ってしまうのが不思議です。
説教するのであれば、並行して原因分析もしておかなければ、リスクマネジメントにつながりません。
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大人になって社会に出た今、野球部の顧問にマネジメント能力が無かったことがわかるようになりました。
恐怖の独裁者で完璧にさえ見えた顧問が、実は大したことないヤツだったのです。
組織の中には、自分のミスをごまかそうとする人間がたくさんいます。
そういった人間は、あの時のAと同じような言い訳をします。
そこでしっかり指導できない上司はダメ上司です。
野球部の顧問はダメ顧問だったのです。
ダメ顧問が独裁体制をしいていたのですから、恐ろしいです。
よく崩壊しなかったものだと思います。
きっと私たち、部員がみな幼くバカだったから体制が維持できたのでしょう。
そう考えたら、なおさら恐ろしいです。
なんか、世界のどこかにこんな国ありますよね。
私が所属していた野球部の顧問殿、あなたは最低評価です。