事例で学ぼう。負けず嫌いで損しない方法
スゴいですね。テニスの錦織選手。
アスリートの必須条件とも言えるのが、負けず嫌い。
彼も相当な負けず嫌いだそうです。
ということは、負けず嫌いな人は、他人より突出した何かを得る可能性が高いかも知れません。
ただし、突出した何かが自分にとってプラスに作用するのか、それともマイナスに作用するのかはわかりません。
プラスに作用したいところですが、そう簡単な話ではないようです。
負けず嫌いはアピールポイントか
こんなエピソードがありました。新入職員の職員Aは負けず嫌いでした。
自己紹介で自らそう話していましたし、接する感じからも負けず嫌いであることはわかりました。
「クラブ活動を頑張った」
「母子家庭で頑張った」
「アルバイトを頑張った」
「今まで負けず嫌いを通してやってきた。これが私の武器だ」といった自信がみなぎっていました。
負けず嫌いはどう転ぶかわからない
新人研修を終えて配属が決まり、いよいよ仕事の始まりです。仕事を覚えるスピードは速いし、ミスも目立たない。最初はそんな印象でした。
しかし、1ヶ月ほど過ぎたあたりから、先輩職員からこんな声がチラホラ聞こえてきました。
「助言や指導をしても自分のやり方を通そうとすることがある」
「無理に自分でやろうとして意地になるところがある」
いかにも負けず嫌いです。
職員Aには、同期入社で仲の良い職員Bがいました。
職員Bはおとなしい性格だったので、当初は「やっていけるのか」という不安の声がありました。
しかし、半年過ぎた頃には2人の評価が逆転しました。
職員Aは伸び悩みそして孤立しました。
負けず嫌いが悪い方に作用したようです。
職員Aの失敗
グループや組織で自分の立ち位置を見つけることは重要です。職員Aは、それに失敗したのです。
そんな中、職員Aにチャンスが訪れました。
職員Aは仕事でトラブルを起こしました。
そのトラブルは、職員Aだけではなく誰でも起こす可能性があるものでした。
職員Aには同情が向けられ、周囲の職員でフォローする雰囲気が出来上がりました。
職員Aは、それをどう受け止めて良いのか混乱しているようでした。
周囲の優しさは身に染みる。けど、そこに甘えたら負けになる。
そこで、職員Aはある選択をしました。
しかし、その選択は、せっかくのチャンスを無駄にするものでした。
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負けず嫌いをこじらせた結果
周囲からウザがられている、Cという職員がいました。職員Aは職員Cに近づいたのです。
周囲の優しさに触れたことで、「誰かの優しさ」は自分にとって必要だと感じたのでしょう。
でも自分より上の人達に優しくしてもらうと負けになる。
誰もが見下している職員Cと接することが、職員Aの精一杯の妥協でした。
負けず嫌いで損しない為には
・負けず嫌いは、プラス面(誇り)マイナス面(プライド)があることを自覚する。・周囲の優しさを必要以上に警戒しない。
・意地になること自体は悪くない。意地になって「どう動くか」で良し悪しが決まる。